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山川 紘一郎; 清水 元希*; 鈴木 菜摘*; 那須 裕一*; 坪井 嶺*; 倉橋 裕之*; 荒川 一郎*
no journal, ,
分子クラスター,生体高分子,分子性固体を支配する、水素結合やファンデアワールス力といった分子間相互作用の詳細な理解には、第一原理計算とテラヘルツ(THz)域の分光実験の両方が不可欠である。特に実験においては、試料の純度を高く保つことが求められるため、真空中でのその場測定が有力となる。本研究では、超高真空環境下でTHz吸収分光を行う装置を新たに開発した。また、この装置を用いて、真空蒸着DO氷のTHz吸収スペクトルの温度依存性を測定し、構造変化を調べた。
神谷 潤一郎; 山本 風海; 高野 一弘; 古徳 博文; 和田 薫*; 柳橋 亨*; 黒澤 俊太*
no journal, ,
J-PARC 3GeVシンクロトロン(Rapid Cycling Synchrotron: RCS)は2007年に最初のビーム加速・取り出しに成功して以来、継続してユーザーへのビーム供給を行ってきている。その間、ビームコミッショニングチームによるビーム調整と機器の運転維持・高度化を実施することでビーム強度を徐々に上げてきた。これまでユーザー運転としては、物質生命科学実験施設へは出力ビーム強度600kWでのユーザー運転の実績がある。また1MWでの試験も何度が行った。そのような大強度ビーム運転において、ビームライン圧力が数桁も上昇する場合があることがわかってきた。本報告では、ビームロスに直接つながるビームライン圧力増加を低減することを目的とし、これまでの大強度ビーム運転時の動的圧力の挙動を整理し、解析的計算を用いて、圧力上昇に決定的なパラメーターを解明し、実際の真空システムの改善へつなげること目的とする。
植田 寛和; 笹川 裕矢*; Ivanov, D.*; 大野 哲*; 小倉 正平*; 福谷 克之
no journal, ,
表面温度50KでPd(210)表面に化学吸着した水素分子のオルト-パラ転換時間を測定した。実験の結果、転換時間は2秒程度であることが分かった。この時間は過去に2次摂動の転換モデルを基に見積もられた時間と同等であり、本研究はその転換モデルの正当性を支持する。
馬場 祐治*; 下山 巖
no journal, ,
簡単なSi系化合物を対象とし、Si 1s電子をX線で共鳴励起した時の光電子分光スペクトルを測定することにより、多原子共鳴効果について調べた。窒化ケイ素(SiN)微粒子とセルロース粉末を混合したペレットについて、Si 1s電子を価電子帯のSi 3p軌道に共鳴励起すると、N 1s光電子の強度が24%減少した。一方、母材として用いたセルロースから放出されるO 1s光電子強度は変化しなかった。二酸化ケイ素(SiO)微粒子と窒化ホウ素(BN)粉末を混合したペレットについても同様の結果が得られた。以上のことから、多原子共鳴による光電子強度の変化は、共鳴励起する原子に直接結合した原子のみで起こることがわかった。この現象を使うと、多元系の物質において、目的とした原子に隣接する原子種を特定できる可能性があり、既存のX線回折法やX線吸収分光法(EXAFS, XANESなど)を補完する新しい構造解析法になり得ると考えられる。